消化器内科

消化器内科

当院では消化器内科として、急性、慢性の胃腸疾患、肝疾患の治療を行っています。
院内検査として、腹部超音波検査を随時実施しており、胃カメラ、大腸ファイバー検査に関しては、連携病院で速やかに実施していただける体制を整えています。
ヘリコバクター・ピロリ菌の除菌療法や、大阪府肝炎協力医療機関としてB型肝炎、C型肝炎などの専門性の高いウィルス性肝炎に対しての治療のフォローも行っています。

腹部超音波検査
当院では腹部超音波検査を行っています(緊急時以外は予約制)。
腹部超音波検査は、肝臓、胆のう、膵臓、腎臓、脾臓などの病変を調べる検査です。血液検査など他の検査と合わせて腹部の消化器の診断を行っていきます。なお超音波検査は放射線のように人体への被爆の心配はないため妊娠されている方に対しても安全に行うことができます。


ヘリコバクター・ピロリ菌除菌療法
ヘリコバクターピロリ菌(ピロリ菌)は胃の粘膜に生息している細菌です。胃には強い酸があるため昔は細菌はいないと考えられていましたが、1983年にウレアーゼという特殊な酵素を出すことで胃に生息できるピロリ菌が発見されました。その後ピロリ菌が慢性胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍だけではなく胃がん、MALTリンパ腫の発生につながるほか、小児の蕁麻疹、貧血など胃以外の様々な疾患の原因にもなることがわかってきています。
ピロリ菌は血液検査や呼気検査のほか、内視鏡中の迅速ウレアーゼ試験などで感染の検査を行うことができます。
ピロリ菌が陽性であった場合は内視鏡検査で他疾患の有無を確認した上で、保険診療にて除菌療法を行うことができます。
当院ではピロリ菌感染の検査、除菌療法を行っており、内視鏡検査に関しては近隣病院と連携しスムーズに検査を行えるようにしています。

肝炎治療法
当院では肝疾患の専門性の高い治療を行っています。
肝臓は沈黙の臓器ともよばれ、肝機能障害があっても症状がまったくないことも珍しくありません。しかしその状態を長年放置すると肝硬変となってしまい、肝不全や肝臓がんなどの疾患に至ってしまいます。
血液検査で肝機能障害を指摘された場合でも、その原因は様々です。
肝炎ウィルスや免疫疾患による肝障害、薬剤やアルコールによる脂肪肝や肝機能異常、胆石症や悪性疾患などに伴う肝障害など、すぐには鑑別が困難な場合も少なくありません。
追加の血液検査や腹部超音波検査などを組み合わせて、系統的にそれらの原因を調べ、診断していくことが重要です。
また、当院は大阪府肝炎協力医療機関に認定されており、B型肝炎、C型肝炎などのウィルス性肝炎に関しても、肝疾患診療連携拠点病院や肝炎専門医療機関と連携しての治療を行っています。